不思議と年末になればなる程 時間が出来る。
そうなると面白い方とゆっくり話せる時間も増える。
私は4人以上の飲み会には基本的に出ない。
盛り上がるのは確かに楽しいが話しが割れてしまっては意味がないし、折角の機会ならきちんとゆっくり深く話したい。
その中で服部料理学校の服部先生とお話をさせて頂く機会があった。
料理人育成、料理学校の経営
話していて聞きたい話しが沢山あった。
私はその中で聞きたかった質問をした。
「沢山の料理学校の卒業生達で10年料理人を続ける人は大体何人くらいですか?」
服部先生
「きっとひと学年が100人だとしたら1人いるかいないかだと思う。」
「意外と少ないですね。では、その1人は他の人と何が違うと服部先生は思いますか?」
少人数だと質問も深く出来る。
服部先生
「私は父から料理学校を引き継ぐ時に【料理は楽しいか?】と聞かれた事がある。もちろん楽しい。と答えた。そしたら、【料理をする時に全ての下準備、工程に面倒くさい。と言いながら料理してみろ。】と言われた。」
カレーひとつ作るのにも
洗うの面倒くさい。
皮剥くの面倒くさい。
切るの面倒くさい。
炒めるの面倒くさい。
とにかく、面倒くさいが多かった。
「つまり、料理はめちゃくちゃ面倒くさいものだ。でも、【そこにひとつ余分に面倒くさいを足せる奴だけが残る。】」
私はこの言葉が心に残った。
【面倒くさい事に面倒くさいを足す】
これが出来る人が「こだわり」「オリジナリティ」を生み出す。
どこにどんなタイミングで何を加えるか。
それはその人自身が決める事。
私は私の日常にどんな「面倒くさい」を足しているだろうか?
あえて細かく伝えて有言実行する。
小さな事にも熱量を持って行う。
常に向き合う相手にめいっぱいの誠実さを持つ。
私は私の人生に必要な「面倒くさい」
(こだわり、らしさ、オリジナリティ)を足し続ける。
面倒くさい生き方をしている私が私自身にさらに面倒くさいを足して行く。
それに磨きをかけ、磨き合える方と出会う。
さらに面倒くさい自分になるのが不思議と楽しみだ。
みんなには先に「ごめん」